Amazon Lumberyard クイックスタート #5 光源の配置
Amazon Lumberyard Quick Start
先日発表されたばかりの、 Amazon 製のゲーム開発ツール Amazon Lumberyard (以下、Lumberyard)。
本ブログでは、Amazon GameDev Tutorials で公開されている Quick Start Reference に沿って、Lumberyard に触れております。
- Level の作成
- カメラの位置の調整
- Lumberyard オブジェクト
- Terrain の作成
- 光源の配置 (今回)
- ゲーム・スクリプティング
今回は「光源の配置」です。
光源を作る
これまで制作した Level に、新しく 光源 を配置することができます。いままでの状態では、時間帯的には「日中」と言えます。太陽が昇っていて、見通しが非常に良い状態です。
これを、時間帯を変えつつライトを加えると…
夜になります。
時間帯を変える
まず、時間帯を変えて、夜にしてみましょう。時間帯は「EnvironmentProbe」というオブジェクトで定義します。「Rollup Bar」の「Objects」タブを開き、「Misc」を選択します。そして「Object Type」から「EnvironmentProbe」を選択します。
「Perspective Viewport」(3D の画面) に黄色い枠の立体が置かれました。これが「EnvironmentProbe」です。この領域内に対して、時間帯の効果が適用されます。
「EnvironmentProbe Properties」の中のプロパティを変え、適用する領域を変更します。
プロパティは次のように設定します。
- Active :
ON
- X :
100
- Y :
100
- Z :
50
これで領域が広がりました。
次に「Probe Functions」をクリックし「Generate Cubemap」をクリックします。これで、適用するための下準備は終わりです。
次に、「Editor toolbar」の「Time of Day Editor」をクリックします。下段の右から4番目のアイコンです。
「Time of Day Editor」が開きます。この画面の右側に表示されているグリッドが、時間帯の設定です。左が早朝、右が深夜の軸になっています。右側の 24
あたりを選択し、24時頃に設定します。
暗くなりました。
ライトを配置する
暗くなったので、ライトを置くと目立つようになりました。ということで、新たにライトを配置しましょう。すでに置いている街灯を光らせます。
「Rollup Bar」の「Objects」タブから「Entity」を選び、オブジェクト一覧からLights/Light
を選択してドラッグアンドドロップで Level に配置します。
ライトのオブジェクトが配置されるので、街灯の光るところあたりにうまいこと移動させます。
この状態では、四方八方に向けて明るくなってしまうので、これを街灯っぽく下方向を光るようにする必要があります。これはライトに Texture を適用することで実現できます。
「Entity Properties」の中にある「Projector」項目の中の「Texture」に表示されているフォルダアイコンをクリックします。
どの Texture ファイルを使うか、選択画面が表示されます。SamplesProject\textures\lights\generic\spot_075.ddf
を選びます。
Texture を適用したままの状態では、横に向けて照射するようになっています。
これを下に向けるよう調整します。
次に、ライトの色などを調整します。調整は「Entity Properties」から行えます。
次のように設定します。
- AttenuationBulbSize :
6
- Radius :
20
- Diffuse Color :
250
,250
,150
(黄色) - Diffuse Multiplier :
25
- ProjectorFov :
70
- CastShadows
Lowspec
設定が完了すると、下図のようにライトアップされます。
最後に、ゲームモードで見てみましょう。ムードが出てきましたね。
満月が綺麗です…。
まとめ
時間帯を変えたり、ライトを配置したりすることで、ゲーム上のより細かなシチュエーションを表現できます。昼間が舞台のゲームも良いですが、暗闇を舞台にしてみても面白そうですね。
次回は「ゲーム・スクリプティング」について解説します。